成功する起業家のタイムマネジメント術:②時給の把握
あなたは、自分の時給を把握していますか?
時給を見れば、あなたのビジネスがどういう状態にあるかすぐに分かります。
もしあなたが望み通りにビジネスを成長させられないとお悩みなら、このコンテンツが問題解決のきっかけになるはずです。
目次
起業家が時給を把握すべき2つの理由
起業家に時給計算が必要な理由は2つあります。
理由1:起業家は、稼働時間=時給にはならない
理由2:時給は、ビジネスの状態をすぐに判断出来る指標である
労働者の場合、出勤から退勤までの稼働時間が収入に繋がります。
しかし、起業家の収入は利益を獲得してはじめて発生します。
1日何時間働こうが、利益ゼロなら当然収益もゼロになってしまいます。
労働時間は一切関係ない。…この点が労働者との最大の違いです。
ここまでは起業家なら誰でも分かっていることだと思います。
では、ビジネスの成長と時給計算に何の関係があるのか?
その答えは、「時給はビジネスの状態をすぐに判断出来る指標」だからです。
現在の時給と理想の時給とを把握することで、ビジネスを成長させる具体的な施策を打つことが出来るのです。
時給計算することで見えてくる課題とは?
一例を挙げます。
分かり易さ優先で条件設定したので、実際はもっとシビアですが…
目標年収 | 1,000万円 |
月間稼働日 | 20日 |
稼働時間 | 8時間/日 |
時給 | 5,200円 |
【参考】日給 | 41,600円 |
このケースでは、目標年収を稼ぐ為には毎時間5,200円稼ぐ必要があります。
しかし、8時間ずっと利益を生む時間を過ごせることは無いはずです。
事務処理や関係者(従業員や外注先など)とのやり取り、会議やミーティング等々…
毎日発生しているであろうこれらの業務は、一切収益を生みません。
当然、稼働時間における利益に直結する時間の割合は減少します。
仮に会議や打ち合わせに4時間(半日)使っているなら、残り4時間で利益を確保しなければなりません。
(これは極端な例です。即改善が必要ですよ。念のため)
仮に利益を生まない時間が4時間ある場合、実質的な時給は倍の10,400円となります。
普通に働けば十分に達成可能か、それとも何らかの改善が必要なのか?
…ちょっと考えればすぐに答えは出るはずです。
このように、時給を把握することでビジネスの状態が明確になり、改善が必要な項目の洗い出しも容易になるのです。
労働時間を増やせば利益が増えるという「ウソ」
目標を達成するには、下記いずれかの対策を取る必要があります。
・時間当たりの生産性を上げる
・利益を生まない時間を削減する
しかしながら、多くの起業家は労働時間を増やして利益を確保しようとします。
そして、朝から晩まで働いてるのに望むような結果が出ないという声を良く聞きます。
ヒアリングすると、作業時間(営業時間)に空きや遊びがある場合がほとんどです。
労働時間は減らすもので、増やすものではありません。
望むような結果が出ない真の原因は、集客にあります。
「長期的な利益を生む時間」を確保し、集客が出来ていないことにあるのです。
ビジネスを好転させるのは、種まきの時間である
そもそも、「長期的な利益を生む時間」とは具体的に何の時間を指すのか?
私は、長期的な利益を生む時間を以下のように定義しています。
【長期的な利益を生む時間の定義】
・市場が求めるメッセージを発信する時間
・リピート率の高い商品・サービスを開発する時間
・顧客との交流の場を持つ時間
※詳細は、以下記事をご覧下さい。
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いずれも「収益に直結する時間」かつ「継続収入」を生み出す時間です。
「種まきの時間」とも言えるでしょう。
これらの時間をどれだけ確保出来るかで収益が決まると言っても過言ではありません。
個人事業主や中小企業の経営者の場合、自らの作業によって収益を生み出すビジネスがほとんどですが、収益をアップする為には1日の作業件数を最大化する必要があります。
作業件数を最大化する為には、長期的な利益を生む時間を確保することです。
適切なメッセージを送り、商品を開発し、顧客と交流して顧客の行列を生み出す必要があるのです。
時給の「予実」を管理し、ビジネスを成長させよう
私たち起業家がビジネスを拡大させるプロセス(工程)は、農業と似ています。
より多くの収穫を得たければ、種をまき、手入れする必要がありますよね。
長期的な利益を生む時間を確保し、常に種をまき・手入れし続ける。
そして日々の作業で最大の収穫を得るのです。
このプロセスが上手く回っているか否かは、時給を見ればすぐに分かります。
作業時間(営業時間)に空きや遊びがない状態…密度が上がれば上がるほど、1時間当たりの生産高は上がるからです。
まずは現在の時給と理想の時給とを見比べてみて下さい。
現状と理想とのギャップが発生している理由(問題点)は、日々の仕事内容と時間配分を分析すれば導き出すことが出来ます。
計算も課題の発見も簡単なおすすめの指標です。
時給を定期的に管理して、ビジネスを成長させていきましょう。
…あなたの時給は、いくらでしたか?